トランクルームは、個人の荷物を保管するための簡易的な倉庫です。家具や書籍、衣類や楽器、美術品や骨董品などを一時的に保管することが主な目的となっています。
ここでは、トランクルームの登録申請について解説していきます。
認定トランクルーム
トランクルームは、一般の消費者が安全に利用できるための制度として、倉庫業法にて「認定トランクルーム」が定められています。国土交通大臣への申請後、必要な条件が合致していると判断されますと、「認定マーク」が交付されます。
認定トランクルームは、新規の倉庫登録の後、認定申請書と一定基準を満たしていることを証明する書類を提出することで申請となります。登録免許税はトランクルーム1つごとに1万円となっています。
施設と設備の基準
トランクルームは、実際に保管する物品ごとに求められる基準があります。
酒類・漆器
庫内が一定の温度をキープするための定温性能が必須となります。
楽器・精密機械
庫内にホコリやゴミが溜まらないための防塵性能が求められます。
磁気テープ
ビデオテープやカセットテープなどの磁気テープや磁気ディスクを保護するための、防磁性能が必要となります。
毛皮・絹
毛皮や絹などの衣類が長期保管によって傷まないように、防虫性能を要する必要があります。
営業についての基準
トランクルームの営業についての基準には、次のようなものがあります。
相談窓口
トランクルームの利用者が、気軽に意見や相談のできる窓口を設けられていることです。
必要な知識と能力
申請者がトランクルームの営業や管理に関して、必要な知識や能力があることです。
不正をしないこと
申請者が利用者との契約に関して、不正を働かないことや、またはその恐れがないことがあります。